肉桂色土(読み)にっけいしょくど

百科事典マイペディア 「肉桂色土」の意味・わかりやすい解説

肉桂色土【にっけいしょくど】

顕著な暑い乾季をもつ温暖亜湿潤な地中海式気候下で生成する土壌型。比較的発達した腐植に乏しい表層赤褐色下層土からなり,粘土は表層より下層移動,集積。乾季に表層は硬化雨季に砕けやすくなる。

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世界大百科事典(旧版)内の肉桂色土の言及

【土壌型】より

…その南方の半砂漠(年降水量150~200mm)ではアルカリ性を呈する褐色半砂漠土に移り変わっている。(4)暖(温)帯の土壌型 暖(温)帯に分布する主要な成帯性土壌型は,暖帯照葉樹林気候下の黄褐色森林土,地中海性気候帯の硬葉樹林下の地中海赤褐色土,半乾燥地中海性気候帯の乾性低木林下の肉桂(につけい)色土などである。 黄褐色森林土は,湿潤冷温帯の褐色森林土と湿潤亜熱帯の赤黄色土との中間に位置し,日本の西南部,中国の長江(揚子江)沿岸から南部,黒海沿岸などのシイやカシを主とする照葉樹林帯に分布している。…

※「肉桂色土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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