肥厚性幽門狭窄(読み)ひこうせいゆうもんきょうさく(英語表記)congenital hypertrophic pyloric stenosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「肥厚性幽門狭窄」の意味・わかりやすい解説

肥厚性幽門狭窄
ひこうせいゆうもんきょうさく
congenital hypertrophic pyloric stenosis

幽門括約筋が先天的に肥厚して幽門の狭窄を起し,通過障害を起したもの。この状態は出生時よりすでに存在するが,症状は2~5週後頃に現れる。7対1の割合男児に多い。症状は特徴的で,授乳すると必ず嘔吐し,しかも噴水のように大量に嘔吐するので,脱水状態となる。治療は,輸液などによって全身状態を改善してから,肥厚した幽門筋を切開する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android