精選版 日本国語大辞典 「育児嚢」の意味・読み・例文・類語
いくじ‐のう ‥ナウ【育児嚢】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
胎児や幼生を育てるために体の一部に生じたふくろをいう。有袋類では、胎児は発生の早期に産出されるので、雌親の腹を這(は)って、腹部の皮膚によって生じた育児嚢に達し、その中で乳頭を口に含んだまま発育する。骨盤の前方に袋骨(上恥骨)があり、育児嚢を支えている。単孔類のハリモグラでは、生殖期に一時的に雌の腹部中央に育児嚢を生じ、乳嚢がその内部にある。卵はここで孵化(ふか)し、子はここで育てられる。孵卵嚢ともいう。魚類のタツノオトシゴやヨウジウオでは、雌は、雄の腹部に発達する育児嚢(卵嚢ともいう)の中へ産卵し、孵化した稚魚はふくろから出たり入ったりして成長する。甲殻類等脚目のフナムシやダンゴムシの雌は、生殖期に胸部基部に扁平(へんぺい)葉状の覆卵葉を生じ、これと腹部との間の育児嚢(育房、育嚢ともいう)に受精卵を産む。卵はここで孵化し、幼体となってから雌親を離れる。
[川島誠一郎]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新