精選版 日本国語大辞典 「背山・兄山」の意味・読み・例文・類語
せ‐やま【背山・兄山】
[1] 〘名〙 相対する二つの山を男女に見たてた際、男性にあたる山。妹山(いもやま)とあわせて妹背山(いもせやま)と呼ぶ。のちに、山の名となる。せのやま。
※神楽歌(9C後)早歌「〈本〉あちの山世山(セやま)〈末〉世山(セやま)や世山(セやま)」
[2]
[一] (「せのやま」とも) 和歌山県北部、かつらぎ町にある妹背山のうち、男性に見たてられる方の山。
[二] 奈良県中部、吉野町にある妹背山のうち、男性に見たてられる方の山。
[三] 石見国(島根県)にあるといわれる妹背山のうち、男性に見たてられる方の山。
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