胸の煙(読み)ムネノケムリ

デジタル大辞泉 「胸の煙」の意味・読み・例文・類語

むね‐の‐けむり【胸の煙】

胸の火が燃えるときに出る煙の意で、胸の中の激しい思い。また、その思いがかなえられない苦しみのたとえ。
「袖の浪―は誰も見よ君が浮名のたつぞ悲しき」〈新勅撰・恋五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「胸の煙」の意味・読み・例文・類語

むね【胸】 の 煙(けぶり・けむり)

胸の火が燃えるときに出る煙の意で、胸の中の思い。また、その思いが十分にかなえられないさまをたとえていう。
※高遠集(1011‐13頃)「うき舟にのりてうかるるわが身にはむねのけふりぞくもとなりける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android