胸の関(読み)むねのせき

精選版 日本国語大辞典 「胸の関」の意味・読み・例文・類語

むね【胸】 の=関(せき)[=関路(せきじ)

恋慕煩悶(はんもん)などで胸のふさがっているさまのたとえ。心の関。
狭衣物語(1069‐77頃か)三「心にもあらず、棚無し小舟に漕ぎ帰り給程、むねのせきぢは隙もなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「胸の関」の意味・読み・例文・類語

むね‐の‐せき【胸の関】

胸のふさがるのを関にたとえていう語。胸の関路せきじ
「―袖のみなととなりにけり思ふ心はひとつなれども」〈式子内親王集

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android