胸を打つ(読み)むねをうつ

精選版 日本国語大辞典 「胸を打つ」の意味・読み・例文・類語

むね【胸】 を 打(う)

① 悲しみや嘆きや無念さから自分の胸をたたく。自分の胸をたたいて嘆き悲しむ気持を表現する。
書紀(720)仁徳即位前(前田本訓)「時に大鷦鷯尊、摽擗(みムネヲウチ)(おら)び哭(な)いたまふて、所如(せむすへ)知らず」
② びっくりする。はっとする。驚く。
朝霧(1950)〈永井龍男〉「続いて向ひ合ったX氏の、老い込まれた感じは一層私の胸を打つものがあった」
③ 感嘆する。感動させられる。心をうつ。
天草四郎(1914)〈木下杢太郎〉下「昔からあなたの言葉ほどわたくしの胸を搏(ウ)つものはありません」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「胸を打つ」の意味・読み・例文・類語

むね・つ

強く感動させる。心を打つ。「勇敢な行動が人々の―・つ」
[類語]感慨深い感慨無量感無量感動感激感銘感慨胸きゅん琴線に触れる印象的印象深い心が震える心に染みる心に残る心に響く心を打つ心を動かす胸がつまる胸が一杯になる胸が熱くなる胸に迫る熱いものが込み上げる目頭が熱くなる揺さぶる揺り動かす泣ける感泣感涙熱涙ほろり魅力的蠱惑こわく蠱惑こわく魅する魅了魅惑素敵引き付ける吸い寄せるチャーミング興味津津興味深い面白いエキサイティング心を捉える味わい深い

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