胸形尼子娘(読み)むなかたのあまこのいらつめ

朝日日本歴史人物事典 「胸形尼子娘」の解説

胸形尼子娘

生年生没年不詳
7世紀の地方豪族の娘。白雉5(654)年,天武天皇との間に高市皇子を生む。父は胸形君徳善といい筑前国(福岡県)宗像郡の豪族である。天武天皇の妻のなか身分は低く宮人であったが,子の高市皇子は第1皇子として重く用いられた。胸形氏が中央地元勢力を得るのに尼子娘が果たした役割は大きかったと思われるが,彼女自身については没年も伝わっていない。

(児島恭子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「胸形尼子娘」の解説

胸形尼子娘 むなかたの-あまこのいらつめ

?-? 飛鳥(あすか)時代,高市(たけちの)皇子の母。
筑前(ちくぜん)(福岡県)宗像(むなかた)郡の豪族,胸形徳善の娘。大海人(おおあまの)皇子(のちの天武天皇)にめされ,白雉(はくち)5年(654)高市皇子を生んだ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android