胼胝(読み)へんち

精選版 日本国語大辞典 「胼胝」の意味・読み・例文・類語

へん‐ち【胼胝】

〘名〙 (「べんち」とも)
① 常に摩擦圧迫を受けた表皮一部が、異常に肥厚して角質化したもの。たこ
江戸繁昌記(1832‐36)三「観る者重舎胼胝、輻ること四方よりす」 〔荀子‐子道〕
② 寒さなどのため、皮膚が乾燥して弾力がなくなり、割れ目ができること。ひび。あかぎれ。〔いろは字(1559)〕 〔荘子‐譲王〕

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デジタル大辞泉 「胼胝」の意味・読み・例文・類語

たこ【胼胝/×胝】

繰り返し圧迫を受けた皮膚の部分が角質化し厚くなったもの。骨の出っぱったところにできやすい。ペンだこや座りだこ、ひじだこなど。べんち。「耳に―ができるほど聞かされた」

べん‐ち【××胝】

《「へんち」とも》「たこ(胼胝)」に同じ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胼胝」の意味・わかりやすい解説

胼胝
べんち
tylosis; callus

俗にたこという。反復する外的刺激に対する表皮角質層の限局性増殖肥厚であり,ペンだこ,すわりだこなどがある。

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