能代[市](読み)のしろ

百科事典マイペディア 「能代[市]」の意味・わかりやすい解説

能代[市]【のしろ】

秋田県北西部の市。1940年市制。日本海に臨む能代平野の大半を占め,米代(よねしろ)川河口付近に中心市街があり,五能線が通じる。奥羽本線と五能線が分岐する東能代駅前にも市街が発達する。江戸時代は松前大坂などへ木材などの物資を輸送する河港であった。秋田杉森林を控える日本有数の製材都市で,木材・木製品工業が活発。第2次大戦後は輸入木材が主となったが,現在も製造品出荷額の約4割(2003)を木材,木製品,家具,パルプ工業が占めている。パルプ・紙工業も行われ,特産に能代春慶塗がある。市街は第2次大戦後2回大火にあったが,防火都市づくりが行われている。海岸は砂丘地帯でナシや,ミョウガネギなど野菜の栽培が盛ん。2006年3月山本郡二ッ井町を編入。426.95km2。5万9084人(2010)。
→関連項目春慶塗

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