脂・膠(読み)やに

精選版 日本国語大辞典 「脂・膠」の意味・読み・例文・類語

やに【脂・膠】

〘名〙
樹皮から分泌する粘液。また、その固まったもの。樹脂。〔十巻本和名抄(934頃)〕
タバコ燃焼から生じて、キセルパイプなどにたまる褐色の粘液。ず。
洒落本・比翼紫(1801)三「きせるにやにがさがって居た」
③ 目やに。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「丙眥(めがしら)に眵(ヤニ)が着いて」
※俳諧・鷹筑波(1638)一「わらはべのすかすもきかずやにいふて みるもあぶなき松の木上り〈之以〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android