脊柱起立筋(読み)せきちゅうきりつきん(英語表記)erector spinae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脊柱起立筋」の意味・わかりやすい解説

脊柱起立筋
せきちゅうきりつきん
erector spinae

脊柱直立筋ともいう。脊柱の両側に並ぶ上下に長い筋群で,外側から腸肋筋最長筋,棘筋がある。腸肋筋と最長筋は腸骨稜および仙骨から起って上行し,胸部では各肋骨の後部につき,最長筋の上端は側頭骨まで達している。棘筋は各棘突起間に張っており,起始は第2腰椎ないし第 12,11胸椎停止は第9,8胸椎ないし第3,2,1胸椎である。脊柱起立筋は一側が働けば脊柱を横に曲げ,両側が同時に働けば脊柱をそらせる。

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世界大百科事典(旧版)内の脊柱起立筋の言及

【筋肉】より

…これらの筋肉は,脊柱が前屈している頸部と腰部でとくによく発達している。腰部にあるものは,脊柱起立筋といい,直立姿勢を保つのに役立つ。脊柱起立筋は,とくに脊柱をのばしたときに,体の正中線の両側に隆起として,体表より確認できる。…

※「脊柱起立筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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