腰縄(読み)こしなわ

精選版 日本国語大辞典 「腰縄」の意味・読み・例文・類語

こし‐なわ ‥なは【腰縄】

〘名〙
① 腰につけて携帯した縄。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第二三「山は春大からくりに顕て〈松意〉 蜑(あま)の腰縄霞引見ゆ〈嘉雪〉」
軽罪囚人を護送する際に、囚人の腰に縄を掛けること。また、その縄や、それをかけられた人。
浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)六「呼はる声に是も又、いとど物うき囚人(めしうど)の。柳の姿腰縄(コシナハ)に」
③ 江戸時代、武士を未決勾留する場合に用いた拘束方法。ただ腰に縄を巻くだけでなく、両腕が延びないよう羽がいじめにしばるもの。ただし、本縄のような厳重なものではない。〔諸例撰要(19C)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「腰縄」の意味・読み・例文・類語

こし‐なわ〔‐なは〕【腰縄】

腰につけて携帯する縄。
軽い罪の囚人を護送するときなどに、腰に縄をかけること。また、その縄。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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