精選版 日本国語大辞典 「膵」の意味・読み・例文・類語 すい【膵】 〘名〙 「すいぞう(膵臓)」の略。※志都の岩屋講本(1811)下「扨(さて)また膵(スヰ)と云ふ物がある」[語誌]膵臓は、蘭学によって知られるようになった器官で、解体新書では「大機里尓(キリール)」として説かれているが、宇田川榛斎が会意に形声を兼ねた「膵」の字を案出し、これを「西説医範提綱釈義」(一八〇五)に用いた。それ以来蘭学者の間に普及し、明治時代には医学用語として定着した。この経緯は「腺(せん)」という語及び漢字と同様である。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報