膿痂疹(読み)のうかしん

精選版 日本国語大辞典 「膿痂疹」の意味・読み・例文・類語

のう‐かしん【膿痂疹】

〘名〙 皮膚化膿症の一つ表皮水疱膿疱痂皮(かひ)(=かさぶた)の形成が主な症状飛火(とびひ)伝染性(水疱性)膿痂疹の俗称。
※育児読本(1931)〈田村均〉五五「これに次では飛び火(伝染性膿痂疹(ノウカシン))であります」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「膿痂疹」の意味・読み・例文・類語

のう‐かしん【×××疹】

細菌感染により表皮内で化膿を起こし、水疱すいほうかさぶたができた状態虫刺されのあとにできるものや、とびひなど。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「膿痂疹」の意味・わかりやすい解説

膿痂疹【のうかしん】

膿疱(のうほう)と痂皮(かひ)(かさぶた)を主症状とする皮膚病総称。白色ブドウ球菌による伝染性膿痂疹(とびひ)と連鎖球菌性膿痂疹に大別される。後者顔面手足などの露出部に紅色小丘疹を生じ,膿疱化し,痂皮を形成するもので,治療はとびひに同じ。
→関連項目湿疹

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「膿痂疹」の意味・わかりやすい解説

膿痂疹
のうかしん

表皮内に浅い化膿を生じ、膿疱(のうほう)、びらん、痂皮(かひ)(かさぶた)を生ずる皮膚病変をいう。単に膿痂疹といえば伝染性膿痂疹をさす。ほかに、妊婦にみられる疱疹状膿痂疹や、第二期梅毒疹の梅毒性膿痂疹などがある。

[野波英一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android