臆病窓(読み)おくびょうまど

精選版 日本国語大辞典 「臆病窓」の意味・読み・例文・類語

おくびょう‐まど オクビャウ‥【臆病窓】

〘名〙 商店雨戸に付けて、内部から開閉できるようにしてある小窓盗人を恐れて、夜中の客にはそこを開閉して応対したり、金品授受をした。
江戸から東京へ(1923)〈矢田挿雲〉一〇「山下屋の店の臆病窓(オクビョウマド)がサッと開いて〈略〉紙を丸めたものが地上に投げ出されて」

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デジタル大辞泉 「臆病窓」の意味・読み・例文・類語

おくびょう‐まど〔オクビヤウ‐〕【臆病窓】

商店の店先の戸に作った小窓。閉店後に来客品物金銭の受け渡しをしたり、来訪者を確かめたりする。

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