自在天(読み)ジザイテン

デジタル大辞泉 「自在天」の意味・読み・例文・類語

じざい‐てん【自在天】

他化自在天たけじざいてん
インドのバラモン教の神で、万物創造の最高神摩醯首羅まけいしゅら大自在天

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精選版 日本国語大辞典 「自在天」の意味・読み・例文・類語

じざい‐てん【自在天】

[1] 仏語。六欲天の一つ。欲界の最上天で、第六天ともいい、他の楽事をかりて自分の楽しみとする天。欲界の主の住所とされ、その天主を天子魔または天魔という。他化(たけ)自在天。
※正法眼蔵(1231‐53)諸悪莫作「一切の自在天は諸仏にあらず」
[2]
[一] もとインド婆羅門教の神で、万物創造の最高神。大自在天。摩醯首羅(まけいしゅら)
※雑俳・雲鼓評万句合‐寛延二(1749)「碁は御勝廿五日の自在天」
[二] 三十三身の一つ。観世音の表わす天子魔の形。〔法華経‐観世音菩薩普門品〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自在天」の意味・わかりやすい解説

自在天
じざいてん

大自在天」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の自在天の言及

【大自在天】より

…十二天の中の一尊である伊舎那天(いしやなてん)も密教に入った摩醯首羅天である。自在天,自在天王ともいう。その形像については諸説があり,三目二臂(にひ)像(《十二天供儀軌》),三目四臂像(《迦楼羅及諸天密言経》),三目八臂で白牛に乗る像(《大智度論》)などがあり,三目八臂像は図像集の《図像抄》や《覚禅抄》に描かれている。…

※「自在天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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