自裁(読み)じさい

精選版 日本国語大辞典 「自裁」の意味・読み・例文・類語

じ‐さい【自裁】

〘名〙
自分から生命を絶つこと。自決自殺
日本外史(1827)一「宗盛与清宗、不自裁。従士擠之海」 〔史記‐白起伝〕
独断で裁くこと。

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デジタル大辞泉 「自裁」の意味・読み・例文・類語

じ‐さい【自裁】

[名](スル)自分で自分の生命を絶つこと。自決。
「―するように勧めて貰うことを頼むと云うのである」〈鴎外大塩平八郎
[類語]自殺自決自尽自害自刃自刎殉死

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普及版 字通 「自裁」の読み・字形・画数・意味

【自裁】じさい

自ら死ぬ。自殺。漢・司馬遷〔任少に報ずる書〕罪至り罔(あみ)加はるにんで、引決自裁すること能はず、塵埃(ぢんあい)の中に在り。

字通「自」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の自裁の言及

【切腹】より

…刑罰としての切腹は自殺の形をとっているものの,要するに斬首の刑にほかならないが,不浄な執行吏の手にかからずみずから自分の罪に服するものとして,名誉を重んじた方法とされた。明治になっても新律綱領は士族に対し自裁という切腹の刑を認めたが(1870),改定律例によって廃止され(1873),刑罰としての切腹は消滅した。しかし,自殺の方法としては,その後も軍人の間にこれをもっともふさわしいとする観念が強く残っていた。…

※「自裁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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