自鬢(読み)じびん

精選版 日本国語大辞典 「自鬢」の意味・読み・例文・類語

じ‐びん【自鬢・地鬢】

〘名〙
自分で自分の髪を結うこと。また、その髪。
※浮世草子・万の文反古(1696)四「先朝は七つ起して自鬢(ジビン)に髪をゆひ」
② 能で役者結髪していた時代、自分の髪型をそのまま使って舞台へ出たこと。→自鬢物

じ‐び【自鬢】

〘名〙 (「じびん(自鬢)」の変化した語) 自分で自分の髷(まげ)を結うこと。自前物事をすることにもいう。
※雑俳・如何(1673‐81)「正直の首を自鬢にや結ぶらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「自鬢」の意味・読み・例文・類語

じ‐びん【自×鬢】

自分で自分の髪を結うこと。また、その髪。
「あたまは―のくさたばね」〈魯文安愚楽鍋
能で、演者かつらをつけずに、結ってある自分の髪のままで舞台に出たこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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