至微(読み)シビ

デジタル大辞泉 「至微」の意味・読み・例文・類語

し‐び【至微】

非常に細かいこと。
人情の―を描くような繊細な筆がない」〈魯庵・「破垣」に就て〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「至微」の意味・読み・例文・類語

し‐び【至微】

〘名〙 (形動)
① きわめて小さいこと。非常に微細なこと。また、そのさま。〔文明本節用集(室町中)〕
明六雑誌‐二二号(1874)知説・四〈西周〉「既に其体至微にして円々なるを知れば」 〔淮南子‐本経訓〕
② きわめて卑しいこと。また、そのさま。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「至微至賤の民と雖ども」 〔李密‐陳情表〕

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普及版 字通 「至微」の読み・字形・画数・意味

【至微】しび

極めて微妙な。〔淮南子、要略〕覽冥なるは、至九天じ、至無形に淪(しづ)み、純粹の至に入り、昭昭冥冥(めいめい)にずるを言ふ以(ゆゑん)なり。

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