興部町(読み)おこつぺちよう

日本歴史地名大系 「興部町」の解説

興部町
おこつぺちよう

面積:三六二・四一平方キロ

昭和二六年(一九五一)四月紋別郡興部村が町制を施行して成立した自治体。網走支庁管内の北西部に位置し、南東は紋別市、南西は紋別郡滝上たきのうえ町・西興部村、北西は同郡雄武おうむ町に接し、北東オホーツク海に面する。南にうつ岳、南西にポロヌプリ岳(八三五・二メートル)などがあり、南西方から興部川・藻興部もおこつぺ川・瑠橡るろち川・沙留さるる川・思沙留おむさるる川などが支流を集めながら北東あるいは北へ流れてオホーツク海に入る。各河口部には潟沼が形成されている。平成一二年(二〇〇〇)の平均気温は摂氏五・一度、最高気温は三三・八度、最低気温は零下二六・四度(北海道市町村勢要覧)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「興部町」の意味・わかりやすい解説

興部〔町〕
おこっぺ

北海道北東部,オホーツク海にのぞむ町。北西部は北見山地東麓にあたり,町域の 70%を山林原野が占める。 1951年町制。地名アイヌ語のオウコッペ (川尻の合流するところの意) に由来。江戸時代からの漁業根拠地。 1898年石川,高知両県からの入植によって開けた。酪農が盛んで,乳製品工場が立地。水産業は沙留 (さるる) 港を基地に,サケ,マス,ホタテガイ,ケガニを漁獲する。海岸沿いに国道 238号線が通り,239号線で名寄市と結ばれる。面積 362.54km2。人口 3628(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android