精選版 日本国語大辞典 「舌を巻く」の意味・読み・例文・類語 した【舌】 を 巻(ま)く ① 相手に言いこめられたり、威圧されたりして沈黙するさまをいう。※延喜廿一年京極御息所褒子歌合(921)「さきに仰するなむ、例忠房したをまき頭をたれて」 〔揚雄‐解嘲〕② 驚き、恐れ、また、感嘆してことばも出ないさまをいう。舌をまろがす。※海道記(1223頃)東国にさまよひ行く子「後悔魂をくだき閻王の断罪におののきて、前非舌をまく」※経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「全土の列国皆舌を巻て戦慄し」③ 巻き舌でいう。※江戸繁昌記(1832‐36)三「都人、之字して鳶者と曰ふ〈略〉皆舌を巻て言ひ、踵を累て坐す」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報