舌下腺(読み)ゼッカセン

デジタル大辞泉 「舌下腺」の意味・読み・例文・類語

ぜっか‐せん【舌下腺】

口腔底粘膜の下にある唾液腺だえきせん

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精選版 日本国語大辞典 「舌下腺」の意味・読み・例文・類語

ぜっか‐せん【舌下腺】

〘名〙 唾液腺一つ口腔(こうくう)中で舌の下部にあり、唾液を分泌する器官。扁平、長球形を呈する。〔医語類聚(1872)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「舌下腺」の意味・わかりやすい解説

舌下腺
ぜっかせん

耳下腺(じかせん)、顎下腺(がくかせん)とともに三大唾液腺(だえきせん)の一つで、口腔底(こうくうてい)の粘膜のすぐ下に位置する。重さ5グラムほどの小さい唾液腺で前後に細長く(長さ3~4センチメートル)、左右に扁平(へんぺい)な形(厚さ約1センチメートル)をしている。舌下腺には導管が多数あって、粘液漿液(しょうえき)を口腔に分泌している(混合腺という)。なお、舌下腺は自律神経支配を受ける。

[嶋井和世]


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百科事典マイペディア 「舌下腺」の意味・わかりやすい解説

舌下腺【ぜっかせん】

唾液(だえき)腺の一つで,ヒトでは左右1対。下顎骨内面に接し,顎舌骨筋を隔てて顎下(がっか)腺と相対する。混合性腺であるが,漿液(しょうえき)細胞より粘液細胞のほうが多い。導管のうち1本の大舌下腺管は顎下腺管と一緒に舌下唾液乳頭に開口し,数本の小舌下腺管はその左右で舌下ひだの上に開口する。
→関連項目

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「舌下腺」の意味・わかりやすい解説

舌下腺
ぜっかせん
sublingual gland

口腔底にある1対の大口腔腺漿液細胞と粘液細胞の両方から成る混合腺で,大唾液腺のなかで最も小さい。導管のうち大舌下腺管は舌下小丘に開き,その他は舌下ヒダに開口する。

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栄養・生化学辞典 「舌下腺」の解説

舌下腺

 唾液腺の一つで舌の下にある.

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世界大百科事典(旧版)内の舌下腺の言及

【唾液】より

…俗に〈つば(唾)〉〈つばき〉ともいい,口外に流れ出た唾液を〈よだれ(涎)〉という。大部分は耳下腺,顎下腺,舌下腺から,一部は口腔内の多数の小唾液腺から分泌される無色・無味・無臭の液体。唾液の分泌速度は,食事などによりかなり変動するが,正常成人では約1~1.5l/日である。…

【唾液腺】より

…唾腺とも呼ばれる。ヒトでは,組織の大きさから大唾液腺と小唾液腺とに分けられ,大唾液腺には耳下腺,顎下腺,舌下腺が含まれる。小唾液腺は口腔全体にわたって分布しており,粘膜や筋組織内に米粒あるいはアズキ粒ぐらいの大きさの腺組織の集合体として存在し,それぞれ独立した管によって口腔内に開いている。…

※「舌下腺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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