舌疽(読み)ぜっそ

精選版 日本国語大辞典 「舌疽」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐そ【舌疽】

〘名〙 舌にできるはれもの。
※書言字考節用集(1717)五「舌疽 ゼッソ」
蘭東事始(1815)下「舌疽を診(うかが)ひて療治し、且、刺絡の術を施せしを見たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の舌疽の言及

【癌】より

… 日本では,江戸時代に癪(しやく)・積聚と呼ばれた内科疾患に,胃癌のような悪性腫瘍が含まれていたと思われる。膈噎(かくいつ)といわれた食道狭窄症には食道癌もあったし,舌疽(ぜつそ)といわれたものはほとんどが舌癌であったと思われるが,江戸時代にもはっきり認識されていたのは,華岡青洲の麻酔手術で名高い乳癌であった。また1915年に山極勝三郎と市川厚一がウサギの耳にタールを塗って皮膚癌の発生に世界で初めて成功したことは注目される。…

※「舌疽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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