舎利会(読み)しゃりえ

精選版 日本国語大辞典 「舎利会」の意味・読み・例文・類語

しゃり‐え ‥ヱ【舎利会】

〘名〙 仏語仏舎利を供養する法会日本では鑑真の渡来以来、唐招提寺をはじめ、東寺延暦寺法隆寺薬師寺などで行なわれるに至った。舎利講舎利講会。さりえ。
三代実録‐貞観八年(866)六月二一日「禁制供舎利会職掌僧闕怠

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「舎利会」の意味・読み・例文・類語

しゃり‐え〔‐ヱ〕【舎利会】

仏舎利を供養する法要。舎利講。舎利講会。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の舎利会の言及

【延暦寺】より

…古来,山僧の多くは山上に住まず,東西坂本および洛中に里坊(さとぼう)を有したが,今では主として東坂本(大津市坂本)に集住し,ここには最澄生誕地と伝える生源寺,座主の住坊である滋賀院門跡をはじめ多くの住院がある。
[法会]
 《三宝絵詞》(984年源為憲撰)には,叡山で行われる毎年の法会として,1,4,7,10月に各21日間ずつ行う懺法(せんぼう)(812年最澄始修),3月と9月の15日に行う勧学会(964年始修,山僧20人と大学寮学生20人が坂本の寺に会し,朝は法華経を講じ,夕は念仏を行い,終夜,讃仏の詩文を作る),4月の花の盛りに行う舎利会(860年円仁始修),4月15日以前に行う授戒会(823年始),6月4日,最澄の忌日に行う六月会(みなづきえ),8月11日から17日まで行う不断念仏(865年円仁始修),9月15日に行う灌頂(843年円仁始修),11月24日の天台大師忌に行う霜月会(798年最澄始修)を掲げる。このうち六月,霜月の両会はとくに重んじられ,5年に1度,好季を選んで両会同時に修し,これを法華大会という。…

【舎利】より

…重源の《南無阿弥陀仏作善集》や叡尊(えいそん)の《感身学正記》などに,この時代の舎利信仰がうかがえる。 なお,奈良時代以降,舎利会,舎利講などと呼ばれる仏舎利を供養する法会が,各寺院で盛んに行われた。鑑真が唐招提寺で修したのがそのはじめといわれる。…

※「舎利会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android