舞鶴[市](読み)まいづる

百科事典マイペディア 「舞鶴[市]」の意味・わかりやすい解説

舞鶴[市]【まいづる】

京都府北部,舞鶴湾岸と周辺山地を占める市。1938年市制の舞鶴・東舞鶴両市が1943年合併。細川氏以来の城下町であった西舞鶴(田辺),鎮守府海軍工廠があり軍港として繁栄した東舞鶴,両者を結ぶ中舞鶴が中心市街を形成,小浜線,舞鶴線,北近畿タンゴ鉄道,舞鶴若狭自動車道が通じる。北海道小樽との間に高速フェリーが就航。造船・車両・機械・化学・紡績工業が行われ,工業団地の造成も進む。東舞鶴港は商港,貿易港で,第2次大戦後大陸からの引揚者の到着港であった。西舞鶴港は漁港。海岸は若狭湾国定公園に含まれ,冠(かんむり)島はオオミズナギドリ繁殖地(天然記念物)。式内社が大川神社など10座を数え,冠島には古代に海部(あまべ)氏が奉祀したと推定される老人島(おひとしま)神社がある。真言宗御室派円隆(えんりゅう)寺,真言宗東寺派多禰(たね)寺,真言宗醍醐派松尾(まつのお)寺など古刹が多く,松尾寺は西国三十三所観音霊場の29番札所。342.12km2。8万8669人(2010)。
→関連項目大内荘

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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