船津(読み)フナツ

デジタル大辞泉 「船津」の意味・読み・例文・類語

ふな‐つ【船津】

船が停泊する所。船着き場
秋風に川波立ちぬしましくは八十やその―に御舟みふね留めよ」〈・二〇四六〉

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精選版 日本国語大辞典 「船津」の意味・読み・例文・類語

ふな‐つ【船津】

〘名〙 船舶の碇泊する所。船つき場。ふなつき。
万葉(8C後)一〇・二〇四六「秋風に川波立ちぬしましくは八十の舟津に御舟とどめよ」

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日本歴史地名大系 「船津」の解説

船津
ふなつ

保延七年(一一四一)六月二三日の鳥羽院庁下文案(九条家文書)田原たわら庄の四至として「南限船津」とみえる。船津は蔭山かげやま庄の北端に位置し、田原庄と接していた。応永三五年(一四二八)正月二四日の播磨国守護赤松氏奉行人連署奉書(同文書)によると、「蔭山庄内船津村福永名」の本所所務を安堵している。当村は蔭山庄内の一村であるが、応永三二年九月日の蔭山庄惣田数注文案(同文書)にはみえない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「船津」の意味・わかりやすい解説

船津
ふなつ

山梨県南部,河口湖南東岸の観光地。富士河口湖町の中心集落。富士山北麓の交通の要地で,甲府市御殿場市大月市,富士市方面からの自動車道の結節点にある。富士急行の終点河口湖駅もあり,中央自動車道の河口湖インターチェンジも近く,また富士スバルライン始点でもある。富士五湖青木ヶ原など富士北麓の観光の中心地で,多数の旅館やホテルが立ち並ぶ。湖岸にはボート場や遊覧船発着所が続いている。

船津
ふなつ

岐阜県北部,飛騨市神岡町の中心集落。旧町名。 1950年近隣2村と合体して神岡町となる。高原川流域の小盆地に神岡鉱山関係の事業所社宅町屋が密集していた。鉱山は,江戸時代から採掘され,昭和期になって採鉱から精錬まで近代化されたが,鉱脈の沽渇を理由に 2001年採掘が終わった。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「船津」の解説

ふなつ【船津】

岐阜の日本酒。蔵元の「大坪酒造店」は天保13年(1842)創業。所在地は飛騨市神岡町朝浦。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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