船虫(読み)フナムシ

デジタル大辞泉 「船虫」の意味・読み・例文・類語

ふな‐むし【船虫】

等脚目フナムシ科の甲殻類。多く海岸の岩石の間などに群れをなしてすみ、体長4センチくらい。体は小判形で、横長の体節に分かれ、胸脚は七対ある。 夏》「―に心遊ばせ月を待つ/亜浪

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「船虫」の意味・読み・例文・類語

ふな‐むし【船虫】

〘名〙
① 等脚目フナムシ科の節足動物。体長三~五センチメートル。体はやや扁平な長卵形で、背面暗褐色ないし黄褐色。体は頭部胸部腹部からなり、胸部には七対、腹部には五対の肢がある。第二触角および腹端の尾肢はひげ状に長くのびる。各地の沿岸に分布し、空気呼吸をするため水中では生活できない。岩礁上などに群生。釣りの餌にすることもある。はまむし。《季・夏》
洒落本・古契三娼(1787)「ぎしぎしなるあしだはいて舩虫(フナムシ)のはふうどんやの汁つぎ持て」
② 貝「ふなくいむし(船食虫)」の異名。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「船虫」の解説

船虫 (フナムシ)

学名Ligia exotica
動物。フナムシ科の節足動物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android