色付九間の座敷(読み)いろつけここのまのざしき

世界大百科事典(旧版)内の色付九間の座敷の言及

【住居】より

…室町時代に発達した茶の湯は近世初期の武家や貴族にも愛好されたが,その場の一つである草庵風の茶室の要素を,書院造の建築に採り入れたものが,数寄屋造の発生であるとされている。数寄屋造の古い例は豊臣秀吉が聚楽第に営んだ色付九間(いろつけここのま)の座敷(書院,表千家に残月亭として形式が伝承されている)であると考えられるが,定型化された書院造とは異なった自由な造形が好まれたためか,大名や貴族の別荘の建築に好んで用いられた。その形式は池に張り出したものや2階建,あるいは茅葺きのものなど,さまざまなものがあるが,共通する特徴をあげれば,次のようになる。…

※「色付九間の座敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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