色品(読み)いろしな

精選版 日本国語大辞典 「色品」の意味・読み・例文・類語

いろ‐しな【色品】

〘名〙 (「いろ」「しな」ともに種類の意)
① さまざまの品種。種々の品。しなじな。いろいろ。
塵芥集(1536)七一条「かの落したるもののいろしなを、まぎれなく申いで候ともがらに返しわたすべき也」
② さまざまな方法手段趣向
浮世草子西鶴置土産(1693)二「色品(イロシナ)かへて、内義のかたへ、もたせつかはしけるに」
③ 色っぽい表情や声、しぐさなど。
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)五「身振ひに色科(イロシナ)やりて、明日の晩よりの踊のならし」

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デジタル大辞泉 「色品」の意味・読み・例文・類語

いろ‐しな【色品】

種々の品。品々。
「是へ参れ、御年貢の―を申せ」〈虎明狂・筑紫の奥
多くの種類。いろいろな手段、方法。
御酌に参れと…、―かへて召さるれども」〈浄・五人兄弟〉

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