芝山(読み)しばやま

精選版 日本国語大辞典 「芝山」の意味・読み・例文・類語

しば‐やま【芝山】

〘名〙 芝の生えている山。また、芝の植えてある築山
※道(1910)〈石川啄木〉「高くもない雑木山芝山が」

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デジタル大辞泉 「芝山」の意味・読み・例文・類語

しば‐やま【芝山】

芝の生えている山。
庭園で、芝を植え込んだ築山。
[類語]岩山石山砂山砂丘松山禿げ山坊主山青山金山里山繁山柴山杣山茸山茶山裸山檜山ぼた山瑞山痩せ山

しばやま【芝山】[地名]

千葉県中北部の町。芝山古墳群がある。北部は成田国際空港用地

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日本歴史地名大系 「芝山」の解説

芝山
しばやま

現在の上清戸かみきよと元町もとまち地区にあった小字名芝山を遺称地とする地名元町二丁目にある芝山小学校にその名を残す。天正七年(一五七九、ただし文書の干支「庚辰」なら天正八年となる)二月三日の北条氏照判物写(武州文書)によれば、水子みずこ(現埼玉県富士見市)にあった本山派修験十玉じゆうぎよく坊は断絶していたが、「芝山」に再興を認められ、入東につとう新倉にいくら郡内にある北条氏照領分の年行事職を申付けられている。この十玉坊は文明一二年(一四八〇)七月二七日に京都聖護しようご院より「武州入東郡并清戸年行事職」を命じられており(「聖護院門跡御教書写」同文書)、同一八年から翌年にかけて東国を行脚した聖護院道興は「廻国雑記」に「武州大塚の十玉が所」(現埼玉県川越市か)へ滞在したと記し、武蔵西部巡歴の拠点としたらしい。

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改訂新版 世界大百科事典 「芝山」の意味・わかりやすい解説

芝山[町] (しばやま)

千葉県中北部,山武郡の町。人口7920(2010)。町域は下総台地台地を刻む小河川の谷津田からなる。主産業は農業で,スイカ,トマト,ブロッコリーなど露地野菜では県内有数の産地である。町域北部は成田国際空港の用地にあたり,成田市三里塚とともに空港建設反対運動の拠点の一つであった。現在も空港周辺地域整備に関連して,道路網や用排水路整備,鉄道建設,航空機騒音対策などの事業が行われている。三つの工業団地と物流センターがつくられている。県内最大の古墳地域で,芝山古墳群から出土した埴輪を展示した芝山はにわ博物館が,〈芝山仁王尊〉の名で知られる天台宗観音教寺境内にある(現在は同寺近くの町立芝山古墳・はにわ博物館となっている)。
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