芦別(読み)あしべつ

精選版 日本国語大辞典 「芦別」の意味・読み・例文・類語

あしべつ【芦別】

北海道中央部、空知川中流の地名。明治中期から開拓が始まり、炭鉱都市として発展した。昭和二八年(一九五三市制

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デジタル大辞泉 「芦別」の意味・読み・例文・類語

あしべつ【芦別】

北海道中央部の市。明治中ごろから開拓が始まり、昭和初期には石狩炭田北部の中心地として発展。面積の9割が国有林メロンユリ根などが特産物。人口1.7万(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「芦別」の意味・わかりやすい解説

芦別[市] (あしべつ)

北海道中央部,空知地方の市。石狩炭田北部の産炭都市として成長し,1953年市制。人口1万6628(2010)。東隣する富良野市から西隣する赤平(あかびら)市へと空知川が市域を横断し,これに沿って根室本線が通じている。面積は865km2で,全国の市のうち第51位の広さをもつが,ほとんどが夕張山地斜面で,森林がその9割を占め,大部分が国有林である。1894年石川・富山両県からの団体移住により開け,空知川沿いに開拓が進んだが,1913年の鉄道開通以後,あいついで炭鉱操業をはじめ,昭和初期の不況下には中断されたが,第2次世界大戦前後には活況を示した。60年ごろからの石炭斜陽化のため明治,三菱,油谷高根の主要鉱山が閉山したが,三井石炭芦別鉱業所は92年まで操業を続けていたが,同年9月に閉山した。上芦別に工業団地を造成したり,〈星の降る里・芦別〉を宣言するなど,産業振興や観光開発の施策がとられている。農用地は主として空知川沿いに集中し,水田を主とし,果菜類なども作られる。野花南湖は道立自然公園に指定されている。
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