花コウ(崗)斑岩(読み)かこうはんがん

改訂新版 世界大百科事典 「花コウ(崗)斑岩」の意味・わかりやすい解説

花コウ(崗)斑岩 (かこうはんがん)
granite porphyry

花コウ岩組成の斑状岩。一般に小規模な貫入岩体としてみられる。斑晶としてカリ長石斜長石石英黒雲母などが目立ち,かつ細粒の同様鉱物からなる石基に埋められる岩石にたいして用いられる。斑状花コウ岩,石英斑岩との間に明瞭な一線をひきがたい。結晶化しつつある花コウ岩質マグマが急激に地表近くに貫入して生じる。銅資源として重要な斑岩銅鉱床を伴うことで有名である。
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百科事典マイペディア 「花コウ(崗)斑岩」の意味・わかりやすい解説

花コウ(崗)斑岩【かこうはんがん】

半深成岩一種。石英,正長石を斑晶とし,同種鉱物および若干有色鉱物の石基よりなる斑状完晶質岩。
→関連項目石英斑岩

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