花冷え(読み)ハナビエ

デジタル大辞泉 「花冷え」の意味・読み・例文・類語

はな‐びえ【花冷え】

桜が咲くころの、一時的な冷え込み。 春》「―や剝落しるきふすまの絵/秋桜子
[類語]余寒春寒梅雨寒寒い肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒春寒はるさむ寒の戻り冴え返る夜寒寒冷冷える底冷え梅雨冷え

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百科事典マイペディア 「花冷え」の意味・わかりやすい解説

花冷え【はなびえ】

サクラの咲く時期の寒さ。4月には暖かさが支配的となるが,ときには高緯度地方から冷たい空気をもった高気圧が南下して低温となる。南関東に雪の降ることもある。東京地方では,4月6日,23日ごろが低温の特異日

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世界大百科事典(旧版)内の花冷えの言及

【日本列島】より

…天気の言葉には,〈風〉と〈雨〉の両方の意味をもつものが多い。 花冷えサクラの花の咲くころに急に気温が低くなる現象をいい,寒冷前線通過後の寒気や北東気流による冷気などが侵入すると起こりやすい。 花曇りサクラの花の咲くころ,空一面ねずみ色に見える曇天をいう。…

※「花冷え」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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