花菱アチャコ(読み)ハナビシアチャコ

デジタル大辞泉 「花菱アチャコ」の意味・読み・例文・類語

はなびし‐あちゃこ【花菱アチャコ】

[1897~1974]漫才師・俳優福井の生まれ。本名、藤木徳郎。横山エンタツとのコンビで、東京六大学野球に材を取った「早慶戦」などの漫才で人気を博した。コンビ解消後は、ラジオドラマ・映画・舞台でも活躍

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「花菱アチャコ」の意味・わかりやすい解説

花菱アチャコ
はなびしアチャコ

[生]1897.2.14. 大阪
[没]1974.7.25.
漫才師,喜劇俳優。本名藤木徳郎。関西新派山田九州男一座皮切りに,役者としていくつかの一座を転々としていたが,1915年漫才師に転向。 30年横山エンタツとのコンビで,会話による新形式の漫才を確立。第2次世界大戦後は,ラジオ番組『アチャコ青春手帖』『お父さんはお人好し』が大ヒットした。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「花菱アチャコ」の解説

花菱アチャコ はなびし-アチャコ

1897-1974 大正-昭和時代の漫才師,俳優。
明治30年2月14日生まれ。喜劇の鬼笑会から漫才に転向。のち吉本興業にはいる。昭和5年横山エンタツとコンビをくみ「早慶戦」などのしゃべくり漫才で人気をえる。コンビを解消し,10年アチャコ劇団を結成。戦後は喜劇俳優として活躍した。昭和49年7月25日死去。77歳。福井県出身。本名は藤木徳郎。

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世界大百科事典(旧版)内の花菱アチャコの言及

【漫才】より

…落語や講談と違って万才は形の決まらない即興の話芸であり,その不定形の様式が,この時代に万才の発展した原因である。そのように万才の様式を使い慣らしたのは横山エンタツ(1896‐1971)であり,彼が相方の花菱アチャコ(1897‐1974)との掛合いですでに手がかりをつかんでいた話芸の芽をさらに大きく伸ばしたのは,朝日新聞大阪本社の白石凡(1898‐1984)が,彼を秋田実(1905‐78)に引き合わせたのが機縁となっている。秋田実は大阪生れで,東京大学中国哲学科に在学中,日本労働組合全国協議会傘下の機関誌部に入り,非合法の活動に加わった。…

※「花菱アチャコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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