芳村伊三郎(5世)(読み)よしむらいさぶろう[ごせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「芳村伊三郎(5世)」の意味・わかりやすい解説

芳村伊三郎(5世)
よしむらいさぶろう[ごせい]

[生]天保3(1832)
[没]1882.11.24.
長唄芳村流家元。本名石川清之丞。旗本石川八五郎の次男に生れ,2世吉住小三郎 (前名3世伊十郎) に入門。4世伊三郎没後養子となり,伊千三郎を名のる。安政3 (1856) 年4世伊十郎を継ぎ,同6年5世伊三郎を襲名。日本橋大伝馬町に住み,俗に「伝馬町の伊三郎」と呼ばれる。明治初期の代表的唄方。『菖蒲 (あやめ) ゆかた』は5世襲名記念として,2世杵屋勝三郎・3世杵屋正次郎が作曲したといわれる。

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