芹科(読み)せりか

精選版 日本国語大辞典 「芹科」の意味・読み・例文・類語

せり‐か ‥クヮ【芹科】

〘名〙 双子葉植物の科名。世界に約二七五属二八五〇種余りあり、主に北半球に広く分布。草本で、しばしば中空で、強靱なものには木質の茎があり、多くは掌状に分かれた葉身を持ち、葉は対生し托葉がない。花は複合散形花序となるものが多く、普通、両性で放射相称。萼(がく)は五裂し子房に合着する。花弁は五枚で、まれにないこともある。雄しべは五本。子房は下位で二室。各室に一個の胚珠がある。果実は乾いた分離果。種子に精油が含まれる。なお、チドメグサ属とその近縁の六属は、果実に木質の内果皮があって心皮間柱がないなどの諸点から、セリ科よりウコギ科に類縁があるとの考えにより独立の一科として扱われる場合がある。この仲間は、食用としてニンジン、セロリ、セリ、ミツバなどを、薬用としてノダケニホントウキなどを、また、香味料として、ウイキョウディルなどを世界各地で用いるが、ドクゼリなどのように有毒植物も多い。からかさばな科。さんけい科。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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