苔の花(読み)コケノハナ

デジタル大辞泉 「苔の花」の意味・読み・例文・類語

こけ‐の‐はな【×苔の花】

スギゴケなどのコケ植物雄株おかぶにできる雄器ゆうきの集まり。花に見立てていう。 夏》「水打てば沈むが如し―/虚子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「苔の花」の意味・読み・例文・類語

こけ【苔】 の 花(はな)

苔類生殖器托。ふつう扁平な葉状体表面から直立する柄をもち、その先端に扁平な円形数個から多数放射状の切れ込みがある。ゼニゴケなど、梅雨の頃にこれを生じる種類が多く、雌雄異株雄器托雌器托の別がある。《季・夏》
※俳諧・住吉物語(1695か)下「今の世の竹をそだてつ苔の花〈才麿〉」

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