精選版 日本国語大辞典 「苔桃」の意味・読み・例文・類語
こけ‐もも【苔桃】
〘名〙 ツツジ科の常緑小低木。北半球の寒帯に広く分布し、日本各地の高山帯に生える。高さ一〇~二〇センチメートル。葉は短柄があって互生し、葉身は長さ約一センチメートルの倒卵形、または広楕円形で厚い。初夏、前年の枝の先に長さ約六ミリメートルの鐘形で先が四裂した微紅色の花を数個つける。果実は径六~一〇ミリメートルの球形で紅色に熟し、甘ずっぱい味で生食にもされるが、多く、塩づけ、砂糖づけ、ジャム、果実酒などに加工される。葉は利尿、消毒、解熱、防腐などの薬剤として用いられる。漢名に越橘を当てるが誤用という。いわもも。はまなし。おやまりんご。かんろばい。いわなし。ふじもも。《季・秋》
▼こけももの花《季・夏》 〔日本植物名彙(1884)〕
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