(読み)ホウ

デジタル大辞泉 「苞」の意味・読み・例文・類語

ほう〔ハウ〕【×苞】

花あるいは花序の付け根に出る葉。芽やつぼみを覆って花を保護する。うろこ状や花びら状となるものもある。包葉
[類語]木の葉枝葉草葉葉っぱ押し葉葉身葉脈葉柄葉末托葉単葉複葉葉序双葉若葉若緑新緑万緑青葉紅葉こうよう紅葉もみじ黄葉照り葉落ち葉落葉枯れ葉朽ち葉病葉わくらば松葉

つと【×苞/苞苴】

《「つつ」と同語源》
わらなどを束ねて、その中に食品を包んだもの。わらづと。
その土地産物。また、旅のみやげ。
冥途よみじの―ともたらし去らしめんこと思えば」〈露伴五重塔
「宮この―にいざといはましを」〈古今東歌

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「苞」の意味・わかりやすい解説


つと

藁(わら)や葦(あし)、竹の皮などを束ねたり、編み束ねてつくった容器で、中に食糧、魚や果実などの食品を包み入れて持ち運んだ。わらづと、荒巻きなどともいう。旅行用に準備した食糧を入れたりしたほか出先への贈り物を包んで携行したり、帰りには土産(みやげ)物を入れたりしたので、土地の名産物や土産物をいうようにもなり、家への土産を家づとという。

[宇田敏彦]

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百科事典マイペディア 「苞」の意味・わかりやすい解説

苞【ほう】

包葉

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