若乃花勝(読み)ワカノハナマサル

デジタル大辞泉 「若乃花勝」の意味・読み・例文・類語

わかのはな‐まさる【若乃花勝】

[1971~ ]力士。第66代横綱。東京都出身。本名、花田勝。平成10年(1998)横綱に昇進。弟の貴乃花とともに史上初の兄弟横綱となり、「若貴ブーム」を起こした。優勝5回。平成12年(2000)引退。→第65代横綱貴乃花 →第67代横綱武蔵丸

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「若乃花勝」の意味・わかりやすい解説

若乃花勝
わかのはなまさる
(1971― )

第66代横綱。東京都生まれ。本名花田勝。父は二子山(ふたごやま)親方の元大関貴ノ花(1950―2005)、伯父は元横綱の初代若乃花、弟も元横綱の貴乃花という相撲一族。明治大学付属中野高校を中退して、1988年(昭和63)弟の光司とともに、父の藤島(ふじしま)部屋(のち二子山(ふたごやま)部屋)に入門。同年春場所に初土俵を踏んだが、弟より体格的に恵まれなかったため、十両昇進は90年(平成2)春場所と弟の貴乃花より2場所遅れた。1993年名古屋場所後大関、98年春・夏場所に連続優勝して横綱に昇進。1994年に横綱昇進した貴乃花とともに史上初の兄弟横綱となった。相撲内容は、貴乃花の前進相撲に対し、若乃花は、左右のおっつけからの横の変化を得意とした。2000年春場所中引退。通算成績573勝285敗124休。引退後は藤島親方を襲名したが、2000年12月に日本相撲協会を退職。スポーツキャスターやテレビタレントとして活動している。

[向坂松彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「若乃花勝」の解説

若乃花勝 わかのはな-まさる

1971- 平成時代の力士。
昭和46年1月20日生まれ。貴ノ花利彰長男。貴乃花光司の兄。昭和63年弟とともに父の藤島(現二子山)部屋に入門。平成2年入幕。弟とともに「若貴」ブームをまきおこす。軽量ながら,強烈なおっつけと取り口のうまさで,5年大関。10年66代横綱に昇進し,史上初の兄弟横綱となる。優勝5回。12年引退し,年寄藤島を襲名したが,同年タレントに転向。東京出身。しこ名ははじめ若花田。本名は花田勝。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android