若年性高血圧(読み)じゃくねんせいこうけつあつ

家庭医学館 「若年性高血圧」の解説

じゃくねんせいこうけつあつ【若年性高血圧】

 35歳以下の若い人におこった高血圧を若年性高血圧と呼ぶことがあります。
 この若年性高血圧の4分の3は、本態性高血圧(ほんたいせいこうけつあつ)(「高血圧(症)」)で、近年、その数が増えています。
 若い人の本態性高血圧の半数は、親から受け継いだ高血圧になりやすい遺伝的な体質でおこり、残りの半数は、ストレス、とくに精神的なストレスが誘因となっておこるといわれています。
 若年性高血圧の残りの4分の1は、続発性高血圧(ぞくはつせいこうけつあつ)(「続発性高血圧(二次性高血圧)」)で、腎臓病(じんぞうびょう)、ホルモン病気、腎動脈(じんどうみゃく)の狭窄(きょうさく)などが原因となっていることが多いものです。
 高血圧全体に占める続発性高血圧の頻度は、5%程度といわれていますから、それに比べると、若年性高血圧に占める続発性高血圧の頻度はかなり高く、若い人の高血圧は、原因となる病気を探す検査が重要になります。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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