若楓(読み)ワカカエデ

デジタル大辞泉 「若楓」の意味・読み・例文・類語

わか‐かえで〔‐かへで〕【若×楓】

カエデ若木。また、若葉の萌え出ているカエデ。わかかえるで。 夏》三井寺や日は午にせまる―/蕪村
かさねの色目の名。表は萌葱もえぎ、裏は薄紅梅、または表は薄青、裏は薄紅

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精選版 日本国語大辞典 「若楓」の意味・読み・例文・類語

わか‐かえで ‥かへで【若楓】

〘名〙
① 楓の若木。若葉の萌え出ている楓。若かえるで。《季・夏》
源氏(1001‐14頃)胡蝶御前のわかかえて〈略〉青やかにしげり合ひたるが」
② 襲(かさね)色目の名。表は薄色で裏は紅、表は薄青で裏は薄紅、表は薄萌葱で裏は薄紅梅など種々ある。四月に用いる。
※夜の寝覚(1045‐68頃)二「藤の織物の袿、わかかへての唐衣

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