苦界十年(読み)くがいじゅうねん

精選版 日本国語大辞典 「苦界十年」の意味・読み・例文・類語

くがい【苦界】 十年(じゅうねん)

洒落本・噺之画有多(1780)「どんな時行(はやら)ぬ女郎でも、工界(クガイ)十年の間なれば」
※雑俳・柳多留‐六七(1815)「苦界十年面壁のふはたらき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の苦界十年の言及

【苦界】より

…〈苦界とは見えぬ廓(くるわ)の夕景色〉(《柳多留》72)。江戸時代では奉公契約の年限は最長10年,遊女奉公も同じで〈苦界十年〉という語が生まれる。例,〈親のためとて色里(いろざと)にくがい十年と定め〉(浄瑠璃《暦》)。…

※「苦界十年」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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