苦言（読み）くげん

精選版 日本国語大辞典

く‐げん【苦言】

〘名〙 相手の良くない点について、あえてその人のために直接に述べる批判。苦口(くこう)。

※山城醍醐寺文書‐（年月日未詳）（鎌倉）仏名院所司目安案「不孝苦言之条、何事如_レ之哉」

※十善法語（1775）七「唐の太宗の長孫皇后のいさめを聞きて魏徴が苦言にしたがふ」 〔後漢書‐東平憲王〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

く‐げん【苦言】

本人のためを思い、言いにくいところまであえて言って、いさめる言葉。「苦言を呈する」
[類語]文句・苦情・クレーム・不平・コンプレイント・小言・言いがかり・いちゃもん・嫌み・皮肉・当て付け・毒舌・当て擦り・揚げ足取り・風刺・物言い・難癖・咎め・咎め立て・諫いさめる・意見・諫言・諭す・諫死・注意・説教・𠮟責・諌止・忠言・忠告・勧告・警告・心添え・戒いましめ・戒める・窘たしなめる・咎とがめる・言い聞かせる・言い含める・因果を含める・くぎを刺す

出典　小学館

普及版 字通

【苦言】くげん

耳に逆らう語。諫言。〔越絶書、九、外伝計倪〕はに利(よ)く、言は行に利し。

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出典　平凡社「普及版 字通」