精選版 日本国語大辞典 「苫小牧」の意味・読み・例文・類語
とまこまい【苫小牧】
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北海道南西部,太平洋に面する市。1948年市制。人口17万3320(2010)。トマコマイの〈ト〉は沼の意で,本流のマコマイ川(マク・オマ・ナイ[山の方に・入っている・川])に対し,〈沼のあるマコマイ川〉の意味である。西に樽前山がそびえ,東に勇払(ゆうふつ)原野が広がる。江戸時代には勇払川河口の勇払に幕府直轄の勇払会所があった。1910年泥炭地の原野に王子製紙の工場が設置された。樽前山麓の豊富な原木,支笏(しこつ)湖を水源とする電力と用水,夕張炭鉱の石炭に加えて,北炭鉄道(現,JR室蘭本線)により室蘭港に近い交通の有利さもあって,以後〈製紙の町〉として急速に発展した。長い間王子製紙のほか国策パルプ勇払工場,岩倉組ハードボード工場を中心とする単一産業都市であったが,1951年北海道総合開発計画の一環として掘込み式人工港の苫小牧築港が着手され,その後アルミニウム,化学肥料,石油などの工場が進出,7万トン級埠頭ももつ大港湾を中心に臨海工業地帯が形成された。製造品出荷額では6300億円(1995)をあげ,札幌市に次いで2位を占める。苫小牧港は66年外国貿易港,81年特定重要港湾に指定された。隣接する厚真町と安平町の旧早来(はやきた)町にまたがる地区の苫小牧東部開発計画も進み,電力,自動車などの企業が進出している。また市は89年には道央テクノポリスの指定をうけ,新千歳空港に近く,道央自動車道も通じて,先端技術産業が発展している。市街地には王子野球場,王子体育館,スケートリンクなど王子製紙関連の施設があった。ハクチョウが飛来するウトナイ湖があり,樽前山や支笏湖にも近い。JR室蘭本線,日高本線が通じ,沼ノ端で千歳線を分岐する。苫小牧港には大洗,仙台などからフェリーが通じる。
執筆者:奥平 忠志
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