英風（読み）えいふう

精選版 日本国語大辞典

えい‐ふう【英風】

〘名〙

① すぐれた教えで下の者を導くこと。すぐれた教化。

※古事記（712）序「神理を設けて俗を奨め、英風を敷きて国を弘めたまひき」 〔孔稚珪‐北山移文〕

② すぐれた姿。りっぱななりかたち。英姿。

※文華秀麗集（818）中・賦得張子房〈嵯峨天皇〉「受命師漢祖、英風万古伝」 〔李白‐経下邳橋懐張子房詩〕

③ イギリス風。英国風。

※政海之新潮（1887）〈竹越与三郎〉四「英国社会政治文学の場、その平民主義の盛なる此の如し。此等の光景が相集って、所謂る英風なるものを作為し」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

えい‐ふう【英風】

１ 下の者を導くすぐれた教え。
「―を敷きて国を弘め給ひき」〈記・序〉
２ すぐれた風采ふうさい。りっぱな姿。英姿。
「受命漢祖に師となり、―万古に伝ふ」〈文華秀麗集・中〉

出典　小学館

普及版 字通

【英風】えいふう

英傑のようす。唐・李白〔下(かひ)の橋(いけう)を経て、張子房を懐ふ〕詩　我橋の上に來(きた)り　古を懷うて風を欽(した)ふ

字通「英」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」