草の根反核運動(読み)くさのねはんかくうんどう

世界大百科事典(旧版)内の草の根反核運動の言及

【原水爆禁止運動】より

…翌78年からは,核禁会議は原子力の平和利用をめぐる意見の対立からふたたび脱落したが,日本原水協,原水禁国民会議に市民団体を加えた統一大会の開催は定着し,78年の第1回国連軍縮特別総会に続いて,82年の第2回総会にも統一代表団を派遣した。 こうしたなかで,1981年秋からレーガン・アメリカ大統領の限定核戦争論やNATOへの戦域核配備などによってヨーロッパ,アメリカなどで新たな反核運動が起こったのを受けて,国内でも,既成の原水爆禁止運動とは別に82年には3・21広島反核集会,5・23反核東京行動,10・24反核大阪集会などの草の根反核運動が盛り上がり,原水爆禁止運動全体も新しい転機を迎えている。これらの集会や行動に参加した19万~50万の人たちの大部分は,日本原水協,原水禁国民会議の組織には所属しない一般市民であり,これらの動きによっては,今後,さらに日本の原水爆禁止運動は新たな展開を迎える可能性をはらんでいるといえよう。…

※「草の根反核運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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