草の汁(読み)クサノシル

デジタル大辞泉 「草の汁」の意味・読み・例文・類語

くさ‐の‐しる【草の汁】

緑色の日本画用の絵の具藍蝋あいろう雌黄しおうとをまぜて作る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「草の汁」の意味・読み・例文・類語

くさ【草】 の 汁(しる)

① 草をしぼってとった緑色の液。
堤中納言(11C中‐13C頃)虫めづる姫君「畳紙(たたうがみ)に草のしるして、かは虫のけぶかきさまを見つるよりとりもちてのみまもるべきかなとて」
② (もと、①から製したところから) 雌黄(しおう)藍蝋(あいろう)とを混ぜて作った草緑色の絵の具。
随筆独寝(1724頃)下「草の汁などは、石部の雌黄を用ひたるものよからんといへり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android