草履取(読み)ぞうりとり

精選版 日本国語大辞典 「草履取」の意味・読み・例文・類語

ぞうり‐とり ザウリ‥【草履取】

〘名〙
武家などに仕えて、主人の草履を持って供をした下僕。ぞうりもち。じょうりもち。じょうりとり。
※甲陽軍鑑(17C初)品一一「勘介は牢人にて、草履取(ザウリトリ)さへ一人つれねば」
洒落本当世風俗通(1773)極上之息子風「履僕(ゾウリトリ)紺の袷かんばん、丈をなかくして是をおっかけはしおりにさせ」
② 江戸時代、武士の間に男色の流行したころ、①の名目で武家などに仕えた若衆。小草履取(こぞうりとり)
※俳諧・大坂独吟集(1675)下「炉路の松陰腰かけの上 草履取まねきよせつつ衆道して〈悦春〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android